オン・ザ・ロック
On the Rocks
なし
アメリカ
ソフィア・コッポラ
ビル・マーレイ、ラシダ・ジョーンズ、マーロン・ウェイアンズ
オフィシャルサイト
2020 SCIC Intl Photo Courtesy of Apple


オン・ザ・ロック

今年は、ウッディ・アレンの『レイニーデー・イン・ニューヨーク』とソフィア・コッポラの『オン・ザ・ロック』とニューヨークベースの監督さんがニューヨークを舞台にした映画の当たり年ですね。

アメリカで映画といえば、ハリウッド。そのハリウッドはカリフォルニア州にあるので、映画製作会社や配給会社など映画関連事業などは、カリフォルニアをベースにしている会社や人が多いのですが、その中でニューヨークで映画活動をする監督や俳優や映画製作会社もあります。

このところ、とっても元気はA24はニューヨークをベースにする映画製作(と配給)会社で、3年ほど前に Apple と提携を結んだと聞いて、どんなお洒落な映画が観れるんだろうと楽しみにしていました。で、ソフィア・コッポラ監督、ビル・マーレイ、ラシダ・ジョーンズ主演の本作、期待値高めで観ましたが、とてもよかったです。

ゲラゲラ笑うコメディじゃないけどいい感じに大人の落ち着いた笑いで、娘と父、妻と夫との行く末をちょっとハラハラしながら楽しめます。そして、ちょっと突飛な展開も洗練された会話で無理なく進むので、気づいたらグッと引き込まれていました。

主演のビル・マーレイ、もう70歳近いんですね。私は小学生の頃に『ゴーストバスターズ』を映画館で観たのが最初なので、なんだかいつまで経ってもビル・マーレイはゴーストをやっつける人が俳優もやっているような気がしてしまいます。歌も上手くて、すごいいいスーツやアルファ・ロメオの車が似合う渋くて、かっこいい!

そして、『レイニーデー・イン・ニューヨーク』でも出てきましたが、ザ・カーライルのベーメルマンズ・バー。アッパークラス(上流階級)のニューヨーカー御用達のバーです。同じく、21クラブもセレブやのバー。

タイトルの『オン・ザ・ロック(原題: On The Rocks)』は、直訳すると「氷の上に...」という意味で、馴染みがあるのは氷の上にウィスキーを注いだ「ロックで」という言い回しかもしれませんが、同じく「氷の上に、、、(座礁した)」という意味で、人間関係や会社でうまくいってなくて暗礁に乗り上げてしまった状態のことを指します。



ソフィア・コッポラ x ビル・マーレイ x ニューヨークが良かったので、ソフィア・コッポラ x ビル・マーレイ x トーキョーの『ロスト・イン・トランスレーション』が、また観たくなりました。