ロケットマン
Rocketman
PG12
スクリーン 
11/15 - 11/29(予定)
上映開始日:11/15
上映終了日:スケジュールで確認ください
イギリス・アメリカ合作
監督:デクスター・フレッチャー
タロン・エガートン、ジェイミー・ベル、ブライス・ダラス・ハワード、リチャード・マッデン
オフィシャルサイト
2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

ロケットマン

「フレディの映画があれだけ全世界で上映されてみんなに愛されて、Queenの曲もまたヒットしてさ。アタシの方がすごくない? なのになんで誰もアタシの映画つくろうって言ってこないわけ? え、作りたいけど、アタシはそんなの興味ないと思っていたって? あら、どうしてもって言うなら、作ってもいいわよ」と、エルトンが言ったわけではありません(個人的妄想です)が、イギリスのバンド Queen のファンからQueen を知らない老若男女までを魅了した『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットに感化されたであろうと想像される、今度はイギリスのエルトン・ジョンを題材とした『ロケットマン』を上映いたします。

image

今年のカンヌ映画祭での『ロケットマン』のプレミア上映会の際には、エルトンジョンは「ROCKET MAN」とキラキラのラメで背中に装飾された黒のスーツで登場し、始終ご機嫌な様子でレッドカーペットを歩いていて、自分を描いた映画『ロケットマン』のことをとても気にいっているんだろうなと思っていました。

さらに、監督は『ボヘミアン・ラプソディ』の製作総指揮(と、ブライアン・シンガー降板のあと監督を引き受けた)デクスター・フレッチャー、製作総指揮としてエルトン・ジョンの名前があるのをみて、製作費が40億と聞いて、どうせ本人が金と口を出して作らせた映画なんだろうなぁ、本人が気に入っているなんて、きっと億万長者の世界的スーパースターのお金がかかっている自己満足的な映画だろうと、完全に観る気をなくしていました。

image

すみません、個人的な推測が辛口すぎました。観ようと思っていなかった映画ですが、その気持ちを変えたのが、映画『ロケットマン』で主演を演じるタロン・エガートン(エジャトン)が歌うエルトン・ジョンの曲がラジオで流れたのを聴いたときでした。エルトンっぽいんだけど、エルトン・ジョンじゃない。俳優がちゃんと歌を歌う映画なんだというのでなぜか観たくなり、観にいきました。

image

がっつりMTV世代の私は、好きとか嫌いとか関係なく、それなりにヒットしたエルトン・ジョンの曲は知っているので、この曲こんな意味の歌詞だったんだと思いながら観ておもしろかったです。あとで映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』という番組の中でエルトン・ジョンの歌詞の解説をしながら映画を語る記事を読んで、この記事を読んでエルトン・ジョンの歌(と歌詞)をじっくり聴いてから映画を観るともっと、この映画が伝えたかったことが理解できただろうなと思いました。

image

その記事からわかったのは、この映画がエルトン・ジョンの半生というより、エルトン・ジョンの曲の作詞をしているバーニー・トーピンとエルトン・ジョンの関係性と、ふたりが作った歌がエルトン・ジョンの歌の世界観なんだと。有名な大ヒットしたような歌ができる過程や、実際にどういう状況のことを歌っているのかなどインタビューで語られることはあっても、それが物語になるなんてあまりないと思います。それを歌っている本人が製作総指揮をして映画が作られているわけで、そういう観点からみるとまた違ったおもしろさがあると思います。

そのバーニー・トーピン役には、ジェイミー・ベル。観てる時には『リトル・ダンサー』の子役の俳優だって気づいていませんでした。ビリー・エリオット、こんなオトナになってたんだーとびっくりしました。(本人も嫌でしょうが、どうしてもジェイミー・ベルというと「リトル・ダンサーの子役の・・・」という枕詞がついてしまいますよね。)

image

エルトン・ジョンといえば、年中大晦日の小林幸子のような派手な衣装でも知られていますが、その衣装に敬意を払って新しく作られた衣装も見どころのひとつです。右がエルトン・ジョンで、左が『ロケットマン』のタロン演じるエルトン。エルトンっぽさを残したままスタイリッシュにアレンジされていて、かっこよかったです。

image

フレディを演じたレミ・マレック、文句なしにすばらしかったですが、全曲を歌って薄毛にしてまでエルトンを演じたタロン・エガートンもすばらしいです。『ボヘミアン・ラプソディ』より一般的なレビュー評価が低い『ロケットマン』ですが、その差はフレディがなくなっていてエルトンは生きて元気に幸せだっていう現実なのか、2番煎じだからなのか、ミュージカルだからなのかわかりませんが、私はおもしろかったです。公開すぐにあまり興味がなくて観なかった方、よかったら観てみませんか? こういう作品は劇場でみる映画ですよー。