ザ・ゲスイドウズ
“The27Club”に取り憑かれた主人公・ハナコは、不器用でちっとも売れないパンクバンド“ザ・ゲスイドウズ”のボーカル。マネージャーから「田舎へ移住して曲を作れ」と最後のチャンスを与えられた4人は、不器用ながらも村人たちと協力し合い生活していく。ザ・ゲスイドウズは、バンドの未来を変える曲を作ることができるのか!?
監督・脚本を務めたのは短編映画『往訪』が世界三大ファンタスティック映画祭の1つである「ポルト国際映画祭」や、「リーズ国際映画祭」「モントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭」「スラムダンス映画祭」「プチョン国際ファンタスティック映画祭」「トロントアフターダーク映画祭」「タンペレ映画祭」「LA国際短編映画祭」「NY 国際短編映画祭」ほか33の映画祭に入選し3つのグランプリに輝き、さらに「モントリオール・ヌーヴォー・映画祭」にて監督特集の上映が組まれるなど、国内のみならず世界で今大注目の日本人監督・宇賀那健一。印象的な顔立ちとファッションセンスの高さから、多くの雑誌やWebのスナップに登場し注目を集め、近年では映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(23)やドラマ「366日」(CX)に出演し、幅広く活動中の夏子がバンドのボーカル・ハナコを演じる。
劇中のバンドメンバーには、TVアニメ「ゴールデンカムイ」第4期のオープニングテーマや「呪術廻戦」1期のED曲を担当した多国籍バンドALIのヴォーカルを務める今村怜央がギター。ゴールデンボンバーでギターを担当しており、「日本統一」シリーズでレギュラー出演するほか、映画『静かなるドン』(23)や『氷室蓮司』(24)、舞台などで俳優としても活躍する喜矢武豊がベース。アメリカで映画監督としても活躍するRocko Zevenbergenがドラムを務め、異色の組み合わせによって4人の売れないバンド“ザ・ゲスイドウズ”を演じる。またその“ザ・ゲスイドウズ”に田舎への移住を命じるマネージャーの高村を、『ONODA 一万夜を越えて』(21)や『辰巳』(24)で主演を務め話題を呼ぶ遠藤雄弥が演じ、作品を盛り上げる。激情ロックとノホホンした田舎の相反する雰囲気、犬やカセットテープまでしゃべり出す摩訶不思議な世界観は、あらゆるジャンルの垣根を跳び越え、宇賀那ワールド全開できっと魅了されること間違いなし!
<ストーリー>
パンクバンド「ザ・ゲスイドウズ」のボーカル、ハナコは焦っていた。ロックレジェンドを夢見る彼女は“The27Club”に取り憑かれ、自分もジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックス、カート・コバーンのように27歳で死ぬと思い込んでいるのだ。しかし、「ザ・ゲスイドウズ」の音楽性はまったく他人に理解されない。演奏はノイズの塊。ハナコは激情のまま絶叫するのみだからだ。当然レコードは売れず、ライブをやっても客は来ない。
そんな彼らにレコード会社は最後通告を言い渡す。
「お前ら、ド田舎に移住して売れる曲を作ってこい!売れなきゃ契約解除だ!」
優しい田舎のオバチャンと一緒に暮らし始めたハナコらバンドメンバーは、田舎生活に魅せられ、曲作りそっちのけ畑仕事に精を出す。だが曲は作らなければいけない。苦悩の果てにハナコは嘔吐と共にロックレジェンドに相応しい曲を生み出す。かくして「ザ・ゲスイドウズ」は世界に羽ばたくバンドへと変貌をの遂げるのだが、ハナコの27歳の誕生日は刻々と近づいていた……。
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