逃げた女
The Woman Who Ran
G
韓国
ホン・サンス
キム・ミニ、ソ・ヨンファ、ソン・ソンミ、キム・セビョク
オフィシャルサイト


逃げた女

第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)受賞 ホン・サンス監督 X 主演キム・ミニ、7度目のタック作

ポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』(19)が米アカデミー賞作品賞に輝き、キム・ボラ監督の長編デビュー作『はちどり』(18)がコロナ禍の日本でスマッシュ・ヒットを記録。娯楽映画からアートハウス系の作品まで質量共に充実し、世界的に注目を集める韓国映画において、ひときわ特異な存在感を放ち続ける映画作家、ホン・サンス。24作目となる新作『逃げた女』は、第70回ベルリン国際映画祭で初の銀熊賞(監督賞)を受賞、2020年カイエ・デュ・シネマが選ぶベストテン2位に輝いた注目作だ。

ポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』(19)が米アカデミー賞作品賞に輝き、キム・ボラ監督の長編デビュー作『はちどり』(18)がコロナ禍の日本でスマッシュ・ヒットを記録。娯楽映画からアートハウス系の作品まで質量共に充実し、世界的に注目を集める韓国映画において、ひときわ特異な存在感を放ち続ける映画作家、ホン・サンス。24作目となる新作『逃げた女』は、第70回ベルリン国際映画祭で初の銀熊賞(監督賞)を受賞、2020年カイエ・デュ・シネマが選ぶベストテン2位に輝いた注目作だ。



愛について、結婚について、これからについて。揺れ動く女性心理をスリリングにあぶり出す。

ホン・サンス作品の代名詞ともいえる長回しや奇妙なズームアップの演出が、一見たわいない会話、登場人物の気まぐれな行動を通して、愛や結婚、さらには人間や人生の本質をユーモアと詩情豊かに描き出していく。果たして「逃げた女」とは誰のことなのか、そして、彼女は一体何から逃げたのか――。



ガミは、5年間の結婚生活で一度も離れたことのなかった夫の出張中に、ソウル郊外の3人の女友だちを訪ねる。バツイチで面倒見のいい先輩ヨンスン、気楽な独身生活を謳歌する先輩スヨン、そして偶然再会した旧友ウジン。行く先々で、「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」という夫の言葉を執拗に繰り返すガミ。穏やかで親密な会話の中に隠された女たちの本心と、それをかき乱す男たちの出現を通して、ガミの中で少しずつ何かが変わり始めていく