くじらびと
PG12
日本
石川梵
音楽:吉田大致 *はなおと*     歌:森麻季 
オフィシャルサイト
Bon Ishikawa


くじらびと

残酷なシーンもあるし、船のシーンとかちょっと酔っちゃったけど、観てよかったです。上空からのラマレラ村の自然豊かな景色や海の透明さなど、大きなスクリーンで観たい作品ですね。

ナレーションの部分は声でなく字幕だったのがラマレラ村の雰囲気を壊してなくて良かったです。また、音楽を*はなおと*が担当(「エーメンのテーマ」)しています。



最初のクジラを捕鯨するシーンは、思わず「すごっ」っと声に出てしまうくらい、なんというか、何倍もの大きさの鯨に立ち向かうヒトの力に感動しました。

カメラを向けているであろう人々が自然で、他所者である日本人になんでこういう表情が撮れるんだろうと思っていたら、監督の石川さんはこの村で30年も現地に通っていたと知って、しっかりこの地の人たちからの信頼を得ているんだな、と。



本作品はドキュメンタリーでリアルな世界のリアルな人たちなんだけど、銛ひとつで鯨を獲る捕鯨、手作業で棉から糸を紡いで船の帆を作る作業を村の女性みんなで行ったり、海で獲れたものを食べ、海で獲れない野菜は魚と物々交換、木を切るところから始まり全ての工程を村人たちで行う造船など、私たちの日常からすごくかけ離れている生活だからか映画のように感じたりもします。

「和を大切する」という意味のことがが何度も出てきたけど、そうやって村人みんなで協力し合わないとこの生活は成り立たないのだろうなぁ、と感心しました。



世界の中にはこんな生活をしている村もあるのだとわかり、旅がしたくなりました。レンバタ島ラマレラ村で調べると、いろんな情報があって、結構いろんな人(観光、研究、ジャーナリスト、写真家など)が集まっているようです。映画では伝わらなかったけど、海岸にあるクジラや鯨の油の灯りなど鯨臭強そうで暑くて虫も多そう、と思うと行きたいような行きたくないような。でも、ちょっとだけ行った気になる映画、サイコーですね!