ショック・ドゥ・フューチャー
Le choc du futur
PG12
フランス
マーク・コリン
アルマ・ホドロフスキー、フィリップ・ルボ、クララ・ルチアーニ、ジェフリー・キャリー
オフィシャルサイト
2019 Nebo Productions - The Perfect Kiss Films - Sogni Vera Films

ショック・ドゥ・フューチャー

EDM好きの方、かわいいフランス人の女の子好きな方、必見ですよ〜。



私はエレクトリックミュージック大好きなのですが、ハウスを聴き出したのが80年代後半。なので、本作が舞台となる78年の音楽は聴いていない世代で、作中に流れる曲のこともアーティストのこともほとんど分かりませんでした。(最初にかかるCerroneの「Supernature」は、キレッキレのダンスが最高にかっこよかったギャスパー・ノエ監督の『クライマックス』でも最初にかかったので知ってますが、知っていたのはこの曲だけでした。)

曲は知りませんでしたが、80年代のポップな The Human League が70年代にこんな音楽を作っていたんだという驚きや、70年代のディスコロックから80年代のポップやハウスへ枝分かれした感じなどが感じられました。(坂本龍一、高橋幸宏、細野晴臣のYMOが結成されたのが本作の舞台となっている1978年ですって!)それにしても、70年代後半のかっこいいエレクトロミュージックの曲は、50年近く経った今聴いてもとてもかっこいいです。



監督のマーク・コリンのユニット「ヌーベル・ヴァーグ」のことも今回知ったのですが、(ディペッシュモードの曲をボサノバな感じでカバーとかエレクトリックミュージックではない)むっちゃおしゃれな音楽で、本作の音楽がかっこいいのはこの監督の音楽のセンスがいいからなんだろうな、と。

取り上げられている音楽はフィクションでなく当時の実在のアーティストたちのもので、この辺りを知っているときっともっともっと楽しめたのでしょうが、知らなくても全然楽しめます。これから、作品中に取り上げられたアーティストのことを知りたい、曲が聴きたいというかた、パンフレットに「Music List」と「電子楽器の創生と普及を狙った女性先駆者たち」のリストが載ってますよー。(みんなとても興味深い経歴の女性たちでした。今どき、ネットでサクッと調べられるので便利ですよね。)ぜひ劇場にてお買い求めください。



主人公のアルマ・ホドロフスキーの祖父は映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキーですが、なんと先週まで上映していた「沈黙のレジスタンス ユダヤ孤児を救った芸術家」のモデルとなったフランスのパントマイマーのマルセル・マルソーの芝居100本以上を演出したんですって!(沈黙のレジスタンスで知ったマルセル・マルソーとこんなつながりが、、、って、私はちょっと嬉しくなったのですが、本作とはほとんど関係ない情報でした)アルマ・ホドロフスキーもクララもとってもかわいいです。