グレタ ひとりぼっちの挑戦
I Am Greta
G
スウェーデン
ネイサン・グロスマン
グレタ・トゥーンベリ、スベンテ・トゥーンベリ、アントニオ・グテーレス、エマニュエル・マクロン
オフィシャルサイト
2020 B-Reel Films AB, All rights reserved.


グレタ ひとりぼっちの挑戦

グレタ・トゥーンベリさんのこと、名前は知らなくても顔や国連で気候変動に対してアクションを起こすよう各国の首脳に向けてスピーチしたスウェーデンの少女がいるということは、多くの人はご存知じゃないかと思うのですが、どのような経緯でこの活動を始めることになったのかなど詳細までご存知の方は少ないのではないでしょうか。



私も国連でのスピーチや、その後ニューヨークから南米に移動する予定がCOP25の開催地がチリからスペインに変更になったので、飛行機を使わずにスペインまで行く手助けを呼びかけているニュースなど見て、ご両親はどういう方でどういう教育方針なのかと不思議に思っていました。本作ではご両親も出演していて、グレタさんを支援するに至ったご両親の気持ちなどもわかります。

グレタさんに関しては、賞賛の声と非難の声と両方あり、グレタさんが大西洋をカーボンニュートラルなヨットで横断するために他のクルーが飛行機を使ったなんていう矛盾もあるのですが、私はグレタさんのこと、本当にすごいと思います。



最初から一人でやろうとしていた訳ではなく、誰も賛同してくれなかったから一人で始めた、のかもしれません。でも、一人ででもやり始めたこと、本当にすごいと思います。アスペルガーだから一つの問題に固執している、のかもしれません。それでも、私はグレタさんが声をあげ続けていること、本当にすごいと思います。

私はこれまで国連やCOP24や25での会議で発言しているグレタさんしか見たことなかったので、母国語のスウェーデン語を話しているのを初めて見ました。グレタさんに限らず、スウェーデンは(高齢者以外)ほとんどの人は誰でもグレタさん並みに英語が話せます。これといった産業がないために英語教育に力を入れることで国外からの企業を誘致するためだとスウェーデンに行った時にスウェーデン人が流暢な英語で説明してくれました。



話は逸れましたが、とにかく本作は一人の少女が世界を動かしていくまでが記録されている見応えのあるドキュメンタリーとなっています。環境問題に関心がある人はもちろん、ストライキに何人集まったかということよりも、いかに気候変動を止めるための取り組みに尽力するかということの方が大切だという言い切るグレタさんの思いの強さをぜひスクリーンにてご鑑賞ください。