コレクティブ 国家の嘘
Colectiv
G
スクリーン2
16:30 - 18:20
上映終了日:12/9
ルーマニア・ルクセンブルク・ドイツ合作
アレクサンダー・ナナウ
カタリン・トロンタン、カメリア・ロイウ、テディ・ウルスレァヌ、ブラド・ボイクレスク
オフィシャルサイト
Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019


コレクティブ 国家の嘘

「コレクティブ 国家の嘘」というタイトルから、政治が絡んだようなサスペンス的な作品だと思っていたのですが、観始めてからドキュメンタリーだったんんだと気づき、でもストーリーが進むにつれ、情報をリークした人が写っていたり、大臣の記者会見の前に打ち合わせのシーンがあったりして、あれ、ドキュメンタリーじゃない?と思い、、、、でも、製薬会社の社長が法廷やニュースに出るシーン見ると本物のような、、、と、最後までドキュメンタリーなのかドキュメンタリー風の作品なのかと考えながら観ました。

(この先ドキュメンタリーなのかドキュメンタリー風の作品かのネタバレありますので、予備知識ゼロで観たい方は、以下は鑑賞後にご覧ください)










ドキュメンタリーを撮る側が質問をするわけでもなく、出演している人たちがカメラを気にしていない辺りがドキュメンタリーっぽくないけれども、ニュースも起きたことも全てリアルのドキュメンタリー作品なんですね。ホームに潜入するという83歳のスパイというタイトルのドキュメンタリーも出演者がカメラを意識しないように撮られたドキュメンタリーだったけど、あちらの方が話を作っているというか(持って行きたい方向に誘導しているフシはあったけど)、本作は社会の世論や大臣とのプレス発表の場など誘導できるはずもなく、実際に起こっていく過程を暴き出しているのだなと感心しました。

監督がインタビューで自分のことを『観察するタイプのドキュメンタリー作家』だと語っていましたが、最初にこの事件を取り上げると決め撮影し続けること、記者や情報提供者がカメラを意識しない位に受け入れられていること、大臣の打ち合わせを撮影できることなど、すごい観察力と信頼がなければ撮れなかった作品だと思います。



緑膿菌(りょくのうきん)という菌は、自然に広く生息していて日本でも私たちの身近にあり、私たちの腸の中にも存在している菌のようです。感染力は弱いのですが、抵抗力が落ちている状態だと感染したりするそうで、普段の生活では菌があっても感染しないものなのですね。感染を防ぐには水回りを清潔に保っていること、消毒で効果があるそうです。

この火災では27人の方がなくなり、その後バンドメンバー5人のうち4人がなくなり、最終的に当日ライブハウスにいた400人ほどの人たちの64人が最終的にこの件で亡くなりました。亡くなった方の冥福をお祈りいたします。



作中の中で記者が言っていた『メディアが権力に屈したら、国家は国民を虐げます。同じことが世界中で繰り返されてきました。』という言葉を聞いて、日本のメディアと権力のことを思わずにいられませんでした。

今年はいつもよりドキュメンタリー作品が多いように感じました。どの作品も素晴らしかったですが、本作品は見逃したくないドキュメンタリー作品となっておりますので、ぜひ劇場にてご鑑賞くださいませ。