ドント・ルック・アップ
いや、もう、ずっと、楽しみにしてましたのよ、本作の公開。私、ミニシアターでしかかからないようなインディペンデントな映画が大好きです。でも、アカデミーの作品賞にノミネートされて、大きな映画館でたくさん上映されて、有名どころの役者が出る作品の中にも、この作品みたいに観るのを楽しみにしている作品もあるのです。
私の中での一番楽しみだったのは、アダム・マッケイ監督とディカプリオ主演、っていうところ。それだけでもワクワクするのに、さらに『世界にひとつのプレイブック』以上にキワだった感じのジェニファー・ローレンス、大統領にメリル・ストリープで、ケイト・ブランシェットやティモシー・シャラメも出るとか、なんのお祭りですか!あー、 Netflixですか。ですよね、じゃないと、こんな共演ありえない!と、ひとりごちてしまいそうになる豪華さ。
予告編観ても、ワクワクは増すばかり。待った分、楽しみにしていた分、(多分)思いっきり期待値あげて観ましたよ。うん、それでも、おもしろかったです。『バイス』『ハスラーズ』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ監督らしい作品でした。アメリカの映画評論家たちにはそんなにいい評判ではありませんでしたが、私は好きです。いいじゃん、むっちゃお金かけたバカげたブラックなコメディでエンターテイメントなものがあっても、と私は思うのです。
メリル・ストリープ演じる大統領は、アメリカの前の大統領がモデルで、ジェニファー・ローレンスのケイトは、グレタ・トゥーンベリー、BashのCEOピーター・イッシャーウェルは、イーロン・マスクたマーク・ザッカーバーグやジェフ・ベソスがモデルとなっていて、テレビニュースキャストの二人も、アメリカのニュース見てると、浮かんでくるキャスターがいるらしく、彗星衝突の話は今の温暖化に関してを揶揄っているなんていう見方もできて、楽しみ方はいろいろです。
もうね、なにもかも、全てがいろいろとバカらしくて、口を開けたまま笑ってしまいつつ、ちょっとだけ、私たちが現在いる世界とどこが違うんだと頭の片スミに浮かんでくるんだけど、それは思わなかったことにして無視するのがこの世の賢い生き方だろうから、空は見上げないで。っていう皮肉なタイトルなのだろうな、と。
Netflix映画ですが、大画面で見る価値のある作品です。もうすぐ、アカデミー賞の発表もあるこの時期に、ぜひ映画館でご鑑賞ください。
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