白いトリュフの宿る森
The Truffle Hunters
G
イタリア・アメリカ・ギリシャ合作
マイケル・ドウェック、グレゴリー・カーショウ
オフィシャルサイト
2020 GO GIGI GO PRODUCTIONS, LLC


白いトリュフの宿る森

トリュフの香りを感じながら、 素朴だけれども最高に贅沢な “秘密の世界”を覗き見る



2020年1月、第36回サンダンス映画祭でお披露目されたのをきっかけに、批評家たちの間で〝異彩を放つドキュメンタリー“として瞬く間に話題となり、第 73 回カンヌ国際映画祭、第45回トロント国際映画祭ほか、テルライド、ニューヨーク、テッサロニキ、トリノ、サン・セバスティアン、台北……など数々の国際映画祭で公式選出・ 正式上映された映画『白いトリュフの宿る森』。

その評価は高く合計20部門にノミネートされた他、史上初の快挙となる第73回<全米監督協会賞>と第 35回<全米撮影監督協会賞>の同年同時受賞を果たし、さらにアカデミー賞の前哨戦のひとつとして知られる第92回<ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞>TOP5 ドキュメンタリーにも選出された。『君の名前で僕を呼んで』監督のルカ・グァダニーノが製作総指揮を務めたことも注目を集め、世界中の映画祭で喝采を浴びた。



<白トリュフ>に隠された、まるでおとぎ話のような、実在する世界。



世界で最も希少で高価な食材〈白トリュフ〉が名産のピエモンテ州で、写真家のマイケル・ドウェックは、夜になると森へ〈白トリュフ〉を探しに出かけてゆく、まるで妖精のような老人たちがいる……というささやかな言い伝えを耳にした。 未だかつて人の手による栽培が行われたことはなく、どのように、なぜそこに育つのか解明されていないアルバ産〈白トリュフ〉。

危険のつきまとう森の奥深く、老人たちは訓練された犬たちと共に、まるで宝探しを愉しむように、何世代も伝わる伝統的な方法で〈白トリュフ〉を探し出す。気候変動や森林伐採により供給量が減り、世界中のシェフやバイヤーらが、トリュフ探しの極意を聞き出そうと躍起になるが、彼らはトリュフが実る場所を決して誰にも明かさない。それは長年連れ添った妻や友人にさえも、絶対に―。 

ドウェックは約3年間にわたり彼らの生活に入り込み信頼関係を得たうえで、これまで明かされなかった彼らの日常の撮影に成功。そこにあったのは、彼らの大地に寄り添い、時の流れの止まったような、純粋で、美しい暮らし。まるでおとぎ話のような秘密に満ちた世界を、絵画のように美しい映像美で鮮やかにスクリーンに映し出す。