若草の頃
Meet Me in St. Louis
なし
アメリカ
ヴィンセント・ミネリ
ジュディ・ガーランド、マーガレット・オブライエン、メアリー・アスター、ルシル・ブレマー、トム・ドレイク
オフィシャルサイト


若草の頃

テアトル・クラシックス ACT.1

誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作を東京テアトルのセレクションで送るスペシャル・プログラムが誕生。往年の映画ファンには古き良き時代の思い出の作品を再びスクリーンで堪能する喜びを、これまで旧作に馴染みのなかった若い世代にはクラシック映画の素晴らしさをお届けします。

テアトル・クラシックス第1弾は「ミュージカル映画」特集。心躍り、体が弾む、極上の音楽エンターテイメント6作品を一挙上映!鮮やかに彩られた音楽、美しく奏でられる名曲、瑞々しく輝く往年のスターたち。時を超えて愛され続けるミュージカル・コメディが、熱狂と高風に満ちた夢の世界へお連れします。

『若草の頃』

20世紀初頭のセントルイスを舞台にした、心温まるファミリー・ミュージカル。「若草物語」にも似てジュディ・ガーランド扮する次女が原作者のモデル。名子役マーガレットとジュディが歌うシーンが愛らしい家族パーティーをはじめ、ジュディが初恋のときめきを、ある時は悩み(「ボーイ・ネクスト・ドア」)、時には歓び歌い上げる(「トロリー・ソング」)、ヒュー・マーティンとラルフ・ブレインの歌曲が、美しい美術や衣装と共に映画を彩る。中でも泣きじゃくる妹を慰めつつジュディが唄う「メリー・リトル・クリスマス」はクリスマスソングの定番に、ジュディの魅力を引き出すために特に作られた「トロリー・ソング」は、後年の彼女のコンサートには欠かせないスタンダード・ナンバーとなった。

監督のヴィンセント・ミネリはこの作品が縁でジュディと結婚し、のちに自身も大エンターテイナーとなる娘ライザ・ミネリが生まれた。作品自体も、単なる楽しいミュージカルとしてではなく、古き良きアメリカの家庭の様子や市井の人々の温かさが、時代背景と共に生き生きと描かれて、今も変わらず観る者を魅了する。