イントロダクション
Introduction
G
韓国
ホン・サンス
シン・ソクホ、パク・ミソ、キム・ヨンホ 、イェ・ジウォン
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イントロダクション

第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞(脚本賞)受賞
『逃げた女』に続くホン・サンス監督の長編25作目

ポン・ジュノ監督作品『パラサイト 半地下の家族』(19)やNetflixドラマシリーズ「イカゲーム」(21)など、世界的大ヒット作を世に送り出している韓国の映像業界で、独自のスタイルで揺るぎない国際的評価を築き上げてきた名匠ホン・サンス監督。コロナ禍で撮影された長編第25作目にして、2021年の第71回ベルリン国際映画祭で前年に続き銀熊賞(脚本賞)に輝いた『イントロダクション』は、モラトリアムな時期をさまよう青年を主人公に、前作『逃げた女』の変奏ヴァージョンとも楽しめるモノクロームの青春映画だ。



思い通りにいかない人生の痛みと愛しさ
先の見えない時代に生きる全ての若者たちへ

主人公ヨンホを演じるのは、『草の葉』(18)、『川沿いのホテル』(19)からホン・サンス作品に出演し、『逃げた女』で“野良猫の苦情を訴える隣人”に扮して奇妙なインパクトを放ったシン・ソクホ。恋人ジュウォン役には、シン・ソクホと共に監督のもとで学んだパク・ミソという新たな顔ぶれが加わった。ホン・サンスの公私のパートナーであるキム・ミニが第2章でベルリン在住の画家役として出演し、ソ・ヨンファ、キ・ジュボン、チョ・ユニといったホン作品の常連キャストが脇を固めている。



紹介、入門、導入、序文など、そこに込められた全ての意味を内包したと監督が語るタイトル「イントロダクション」、そして観る者の想像力を豊かに押し広げる語りを通して、ままならない人生の中でもがく、未熟な若さゆえの痛みと愛おしさを、モノクロームで詩情豊かに紡いだ青年ヨンホをめぐる三つの物語。



<ストーリー>

将来の進路も定まらず、まだ何者にもなれないナイーブな青年ヨンホ。韓国とベルリンを舞台に、折り合いの悪い父、夢を追って海外に旅立ってしまった恋人ジュウォン、息子の進路が気がかりな母との再会と三つの“抱擁”を通して、一人の若者の人生が紐解かれていく。誰もが経験する青年期の迷いや喪失、孤独を抱え、恋に夢に破れながらも、やがて心安らぐ温もりに満ちた瞬間が訪れる…。