ミッドサマー
Midsommar
R15+
アメリカ
アリ・アスター
フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィル・ポールター、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー
オフィシャルサイト
A24 FILMS LLC


ミッドサマー

私、映画が大好きなのですが、全部の映画が好きかというと、そうではなく、苦手なジャンルの映画というのがあります。ホラー映画が苦手なんです。サスペンスやスリラーは、だいじょうぶだけど、コメディに近いようなものでもゾンビは苦手なので、グロい画のものがダメなんだと思います。

そんな中『ミッドサマー』は、ホラーと聞いていたので、観るまでものすごくビビってました。ただ、同じくビビりながら観た『サマー・オブ・84』は、最終的には一瞬だけ画面の一部を手で覆って見えなくする、、、程度でよかったし、『パラサイト』もそれで乗り切りまし、どちらの映画もとてもおもしろかったです。タランティーノ監督もグロいのいれてくるけど、一瞬なので全然だいじょうぶ、いや、むしろタランティーノ監督作品大好きです。なので、『ミッドサマー』も、だいじょうぶなんじゃないかと少し気を緩めてました。



緩めるべきではありませんでした。私、多分、結構重要なシーンを、見逃していると思います。画面を手で覆うというレベルでは全然ダメで、下をみて画面から完全に目を背けていました。しかも、一瞬なんかじゃ、まだシーンは続いているので、ちらりと(もちろん手で全体を覆いつつ)上目遣いで画面をちゃんと観ないようにして確認しつつ、終わったのを確認して、顔をあげるという、、、、。



なんなんですか、この映画。ムーミンの世界に、『死霊のはらわた』のシーンをぶち込んだような。と、言っても、『死霊のはらわた』は、名前からしてグロいので観たことないので、本当にムーミンの世界に『死霊のはらわた』なのかどうかはわかりませんが、多分、言いたいことは通じてますよね?



ただ、グロいのですが、話の続きはとてもとてもとても気になるのです。だから、油断した頃に、また画面の下を観ることになるのですが、グロい以外はすごい惹き込まれるので、最後まであっという間。で、大事なところを見逃しているので、よくわからないことがたくさんあるのですが、私にはもう一度観る勇気はありません。そんな訳で、私が確実にお伝えできることを、ひとつだけ。



夏至が終わって10日くらい後にスウェーデンに1週間ほど滞在したことがあります。スウェーデンでも北のほうだと、全く陽が沈まない白夜になるところもあるのかもしれませんが、私が滞在したストックホルムでは夜中前(23時半頃)に夕焼けになり、真夜中に暗くなって、3時くらいには夜が明けてしました。普通に夜は暗くなるところから行くと、夜なのに暗くならないだけですごく感覚が狂います。暗闇でいきなり襲われがちなホラーとは逆に、お花たくさん陽気な仲間たちのいるところで、キノコのお茶とか飲まされた中での狂気は、想像以上に恐ろしい世界でした。

レビューにならないレビューとなってしまい、申し訳ございませんが、グロいのがだいじょうぶな方は、絶対に見逃せない作品です。ぜひ劇場でご鑑賞くださいませ。