猫たちのアパートメント
Cats' Apartment
なし
韓国
チョン・ジェウン
オフィシャルサイト
2020 MOT FILMS All rights reserved.


猫たちのアパートメント

猫を通して見えてくる この社会の変化と私たちのこれから
この学たちは、いつもそばにいるご近所さん
ほどよい距離で見守ったり見守られたり




ソウル市内・江東区のかつてアジア最大と呼ばれたマンモス団地。老朽化で再開発が決まり、少しずつ住民の引越しや取り壊し工事が進んでいる。そこには住民に見守られて250匹の猫たちが暮らしていた。猫たちのこれからはどうなるのか?猫と住民によるお引越し大作戦が始まる。団地に住むイラストレーターや作家、写真家などの女性たちが中心となって活動する<遁村 トゥンチョン団地猫の幸せ移住計画クラブ>(略称<トゥンチョン猫の会>)。

住民のさまざまな意見を聞く会を催し、猫たちの顔を見分けるために写真を撮り、イラストを描いてパンフレットを作る。猫たちを再開発地域から安全な場所に移住させる。そんなささやかな営みから、猫という存在を通して、私たちが暮らす街や社会の矛盾や変化、未来へのヒントが見えてくることだろう。都市空間における生態系、アニマルライツ、環境といったテーマも盛り込み、この社会を幅広く考察する。猫を人間の対等なパートナーとして位置づけることで、都市の生態系の問題に対するさまざまな考え方に目を向けさせる作品だ。



伝説的デビュー作『子猫をお願い」のチョン・ジェウン監督待望の最新作! 猫目線でく地域猫>と人々の暮らしをほんわかあたたかく見つめる

20代の女性5人の友情、夢や恋、挫折、拾った子猫との関係をみずみずしく描き、韓国の女性監督や女性を主人公にした作品が注目を集めるきっかけになった、記念碑的傑作『子猫をお願い』(2001年)でデビューしたチョン・ジェウン監督。『子猫をお願い』は世界各国の映画祭で上映され、出演したペ・ドゥナらの女優を始めとして多くの受賞をもたらした。デビューから20年、チョン監督はフィクションとノン・フィクションを自在に手掛ける、独自の作品歴を誇る稀有な監督でもある。チョン監督待望の最新作は、地域住民に見守られ団地に暮らす<地域猫>と、そこに暮らす人々との交流と別れを描いたほんわか、あたたかなドキュメンタリーだ。2年半に及ぶ撮影を通じ、自由気ままに団地を闊歩する個性豊かな猫たちの姿を、地面スレスレに構えた猫目線のカメラで活き活きと描き出す。



地域猫との幸せな未来とは?
住民たちとくトゥンチョン猫の会>の活動

会のメンバーは「『子猫をお願い』は私たちの世代では知らない人がいないほど有名な映画で、その監督にぜひ団地と猫を記録して欲しいという思いがあった」と話す。あたかも『子猫をお願い』に登場する少女たちが成長した姿と重なるような女性たちが、葛藤を抱えながらも柔軟に活動する様が繊細に捉えられている。