午前4時にパリの夜は明ける
孤独な少女との出会いが「家族」の絆を強くするー 深夜ラジオがつなぐ、愛おしく大切な7年間の物語。
1981年、パリ。結婚生活が終わりを迎え、ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った家出少女のタルラを自宅へ招き入れる。ともに過ごすなかで「家族」はそれぞれの人生を見つめ直していく…。
夫との別れ、新たな出会い、子供たちの成長――訪れる様々な変化。不安や戸惑いを覚えながらも1歩ずつ前へと進んでいくエリザベートの姿が、観るものの胸を打つ。ラジオから流れる優しい声に耳を傾けるうち、些細な、あるいは平凡にさえ見える出来事こそが人生の一大イベントであり、本当の意味でのドラマチックな変化だということに気づかせてくれる。
シャルット・ゲンズブールXミカエル・アース監督「アマンダと僕) 繊細で力強い、観るものの感情を揺さぶる新たなる傑作の誕生!
主人公エリザベートには、フランス映画のみならずトリアー、イニャリトゥ、ヴェンダースといった世界の名だたる監督たちの作品に意欲的に参加し、その活躍の留まることを知らないシャルロット・ゲンズブール。エリザベートの人生を左右する深夜ラジオのパーソナリティーには、エマニュエル・ベアールが圧倒的な存在感で魅せる。監督は、前作『アマンダと僕』がヴェネチア国際映画祭マジック・ランタン賞、東京国際映画祭グランプリ&最優秀脚本賞W受賞を果たしたミカエル・アース。ワールドプレミアとなった22年のベルリン国際映画祭で本作が上映されるや、「監督の計り知れない才能を感じる傑作!」(TROISCOULEURS)と、その繊細で力強い物語に絶賛評が寄せられた。今や次世代を担う監督のひとりとなる。
自由と変革の風吹く80年代・パリから目が離せない!
芸術の転換点ともいえる80年代のパリ。街並み、ファッション、音楽――彼らの生活を彩るアイテムと、散りばめられた当時のヒット曲の数々に心躍ること間違いなし。
フランス映画界をミューズとして牽引してきたシャルロット・ゲンズブールとエマニュエル・ベアールが、彼女たちが見出された80年代を演じる…その化学反応にもご注目!
さらにエリック・ロメール『満月の夜』やジャック・リヴェット『北の橋』が引用され、25歳にして急逝したパスカル・オジェへのオマージュを捧げる。ほかにも引用されるアーカイブ映像の数々が当時へのタイムトラベルへと誘う。
<ストーリー>
1981年、パリ。結婚生活が終わりを迎え、ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った少女、タルラは家出をして外で寝泊まりしているという。彼女を自宅へ招き入れたエリザベートは、ともに暮らすなかで自身の境遇を悲観していたこれまでを見つめ直していく。同時に、ティーンエイジャーの息子マチアスもまた、タルラの登場に心が揺らいでいて…。
訪れる様々な変化を乗り越え、成長していく家族の過ごした月日が、希望と変革のムード溢れる80年代のパリとともに優しく描かれる。
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