ペイン・アンド・グローリー
Dolor y gloria
R15+
スペイン
ペドロ・アルモドバル
アントニオ・バンデラス、アシエル・エチェアンディア、レオナルド・スバラーリャ、ペネロペ・クルス
オフィシャルサイト
El Deseo.


ペイン・アンド・グローリー

アントニオ・バンデラスとペネロペ・クルス共演、ペドロ・アルモドバル監督・脚本の作品です。この3人の名前を観ただけで、観たくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか(あ、私のことです)。



アントニオ・バンデラスは、『デスペラード』やゾロ(『マスク・オブ・ゾロ』シリーズ)やチェ(『エビータ』)など、ラテンのセクシー的なイメージがすごく強いイメージだったのですが、昨年の『ライフ・イットセルフ』から印象がガラリと変わり、本作でも繊細で深みのある役を丁寧に演じていて、アカデミー主演男優賞にノミネートされただけあるなぁと思いました。



ペドロ・アルモドバル監督は、『オール・アバウト・マイ・マザー』や『トーク・トゥ・ハー』などの監督ですが、この頃の作品と比べると、地味というか落ち着いている感じがするのですが、監督の半自伝的内容だということで、なるほどなぁ、と。映画監督って、自分の半生をこんな風に美しい作品に仕上げることができていいなぁと思いました。多分、いろいろなところで、監督のこれまで撮った作品の片鱗が隠されていたり、個人的な思い出もたくさん詰まっているのだと思います。




歳をとるって、若い時にはわからなかった思いを抱くのだろうな、と思います。いい思い出が美化されたり、苦い思い出がある日塗り替えられたり。人生って愛おしいと思えるように歳を重ねたい、と、本作を観て思いました。最近「静」かな映画に癒しを感じます(歳ですね 笑) この感じがなんとなくわかる方には、オススメの作品です。