熱のあとに
主演・橋本愛✕新鋭・山本英 新宿ホスト殺人未遂事件にインスパイアされた鮮烈なる愛の物語
愛したホスト・隼人を刺し殺そうとした沙苗は、事件から6年後、お見合いで出会った健太と結婚する。平穏な結婚生活が始まったと思っていた矢先、謎めいた隣人の女・足立が現れる。気さくな足立に心を許しかけていた時、明かされる秘密。そして全てを捧げた隼人の影に翻弄される沙苗。普通の生活へ引き戻してくれる健太の温もりを受け取りながらも、隼人への燃え上がるような想いを抱き続ける沙苗がたどり着いた、“愛し方”の結末とは――。
2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件にインスパイアされ、見る者を翻弄する愛の物語を創り上げたのは、東京藝術大学大学院で諏訪敦彦、黒沢清らに師事した新鋭・山本英。修了制作『小さな声で囁いて』(18)がマルセイユ国際映画祭、全州国際映画祭などに出品された山本が、脚本のイ・ナウォンと共に構想を練ったオリジナル脚本を映像化。本作は商業デビュー作でありながら、第28回釜山国際映画祭、第60回台北金馬映画祭へ正式出品され、既に国外からも注目を集めている。
主人公・沙苗を演じるのは『桐島、部活やめるってよ』(12)などで第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)、『ホリックxxxHOLiC』(22)などに出演、『ザ・フラッシュ』(23)では声優を務めるなどジャンルを超えて幅広い活躍を見せている橋本愛。大きく振れる感情を見事に体現し、これまでに見せたことのない表情で見る者を圧倒する。
沙苗を過去ごと受け入れ結婚するも、彼女の衝動的な言動に翻弄される夫・健太を演じるのは、『ゆとりですがなにか インターナショナル』『笑いのカイブツ』(23)など出演作が続々と公開され、今映画やドラマに引っ張りだこの仲野太賀。物語の鍵となる隣人・足立を演じるのは、主演作『わたし達はおとな』(22)で北京国際映画祭フォーワードフューチャー部門最優秀女優賞を受賞し、『Winny』、『福田村事件』(23)など話題作からのオファーが止まらない木竜麻生。
そして坂井真紀、木野花、鳴海唯、水上恒司などの実力派俳優陣が脇を固め、唯一無二の物語に命を吹き込んだ。自らが信じる愛を躊躇なく振りかざし、じりじりと燃え広がっていく沙苗の激情を、あなたは受け入れることができるか――。愛の概念を覆す衝撃作が誕生した。
<ストーリー>
愛したホスト・隼人を刺し殺そうとした過去を持つ女・沙苗。
事件から6年の時が経ち、出所した沙苗は林業に従事する健太とお見合いで出会い、結婚する。健太は沙苗の過去を知り、受け入れた上で結婚に踏み切ったのだった。
平穏な結婚生活が始まったと思っていた矢先、2人の前に謎めいた隣人の女・足立が現れる。気さくに接してくる足立が抱える秘密とは。そして、全てを捧げた隼人の影に翻弄される沙苗がたどり着いた、“愛し方”の結末とは――。
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