ゴッドランド GODLAND
Vanskabte Land
G
デンマーク、アイスランド、フランス、スウェーデン
フリーヌル・パルマソン
エリオット・クロセット・ホーヴ、イングヴァール・E ・シーグルズソン、ヴィクトリア・カルメン・ゾンネ、ヤコブ・ローマン
オフィシャルサイト
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ゴッドランド GODLAND

異文化の衝突、自然と文化の対立、支配や信仰といった 深遠なテーマを探求し、驚くべき神秘性を湛えながら、魂の彷徨を荘厳かつスリリングに描く人間ドラマ

監督・脚本は、アイスランドの気鋭フリーヌル・パルマソン監督。日本ではトーキョーノーザンライツフェスティバルで紹介された『ウィンター・ブラザーズ』(2017)、『ホワイト、ホワイト・デイ』(2019)で、国際的に高く評価されてきた、今や北欧で最も注目を集めるフィルムメーカーのひとり。



アイスランドで生まれ育った後、デンマークに長く住み“2つの全く異なる国によって分断されてきた”という監督が、両国を対峙させ、文明と自然の対立、コミュニケーションの断絶による異文化との衝突、支配や信仰など、現代にも通じる普遍的な主題をあぶり出した。撮影には2年が費やされた。広大な荒野、轟音と共に流れ落ちる滝、氷河に閉ざされた湖など、映し出される神話の世界のような風景や、自然の驚異には圧倒されずにいられない。



北大西洋に浮かぶアイスランド共和国は北海道と四国を合わせた面積に相当する小さな島国だが、そこには比類なき大自然が広がっている。活発な火山活動、地表の約10%を覆う氷河に象徴されるこの“火と氷の国”は、訪れた人々に地球の鼓動を体感させ、時には畏怖の念さえ抱かせる。

デンマークの統治下に置かれていた19世紀後半のアイスランド辺境を舞台に、異文化の衝突や、自然と文明の対立、支配や信仰といったテーマを探求した本作は、第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されたのち、29の映画祭で38部門ノミネート/18部門受賞を達成(2024年1月18日時点)。さらには世界各国でロングランヒットを記録し、第96回米アカデミー賞国際長編映画賞のアイスランド代表作品となり、ショートリストにも選出された。

そして第39回インディペンデント・スピリット賞の外国映画賞にノミネートされたほか、アメリカの有力映画メディア「インディ・ワイヤー」の選ぶ2023年のベストムービー、トップ25にもランクインを果たし、英国紙「ガーディアン」が選ぶ2023年の映画第6位にも輝いた



若きデンマーク人の牧師ルーカスが、植民地アイスランドへ布教の旅に出る。任務は、辺境の村に教会を建てること。しかしアイスランドの浜辺から馬に乗り、陸路ではるか遠い目的地をめざす旅は、想像を絶する厳しさだった。デンマーク嫌いでアイスランド人の年老いたガイド、ラグナルとは対立し、さらに予期せぬアクシデントに見舞われたルーカスは、やがて狂気の淵に落ちていく。瀕死の状態で村にたどり着くが…