わたくしどもは。
G
日本
富名哲也
小松菜奈、松田龍平、片岡千之助、石橋静河
オフィシャルサイト
2023 テツヤトミナフィルム


わたくしどもは。

ベネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクトBiennale College Cinema 2018-2019インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選出され、第36回東京国際映画祭コンペティション部門にも正式出品された本作。佐渡島に眠る“無宿人”の墓からインスピレーションを得て、オリジナル脚本で監督を務めたのは⻑編監督第二作目となる富名哲也。ようやく日本で富名の幻想奇譚の作風が世に出ることとなる。



ダブル主演の小松菜奈・松田龍平は佐渡島の金山跡地を舞台に、不思議な神秘の世界へと導く。さらに大竹しのぶ、石橋静河、田中泯、内田也哉子、歌舞伎界ホープの片岡千之助、ダンサー・演出家の森山開次、そして能楽師の辰⺒満次郎といった珠玉の表現者たちが集結。劇中音楽は、日本を代表するバンドRADWIMPSのフロントマンとして活躍する野田洋次郎が手掛け、“彷徨える魂”の物語を紡いでいる。



<ストーリー>

「生まれ変わったら、今度こそ、一緒になろうね」名前も、過去も覚えていない女(小松菜奈)の目が覚める。舞台は佐渡島。鉱山で清掃の仕事をするキイ(大竹しのぶ)は施設内で倒れている彼女を発見し、家へ連れて帰る。女は、キイと暮らす少女たちにミドリと名付けられる。キイは館⻑(田中泯)の許可を貰い、ミドリも清掃の職を得る。



ミドリは猫の気配に導かれ、構内で暮らす男、アオ(松田龍平)と出会う。彼もまた、過去の記憶がないという。言葉を重ねるうちに、ふたりは何かに導かれるように、寺の山門で待ち合わせては時を過ごすようになる。そんなある日、アオとの親密さを漂わせるムラサキ(石橋静河)と遭遇し、ミドリは心乱される。