ロイヤルホテル
『燃ゆる女の肖像』『パラサイト半地下の家族』『わたしは最悪。』など次々に話題作を公開しているNEON配給作品。女性の決意を示す、新時代のエンディング。
オーストラリアの荒れ果てた田舎にひっそりと佇むロイヤルホテルという名の寂れたパブ。
2016年に『HotelCoolgardie』(原題)としてドキュメンタリー映画化されたオーストラリア西部に実在する店がモデル。フィンランドの女性バックパッカー2人が住み込みで働く中でハラスメントを受ける様を記録したドキュメンタリーだが、キティ・グリーン監督は審査員を務めたある映画祭でこの映画を目にしてインスピレーションを受けた。『アシスタント』(19)の主演ジュリア・ガーナーや制作スタッフと再びタッグを組んで作り上げた長編劇映画の第2弾。グリーン監督は「前作『アシスタント』は腐ったシステムを受け入れざるを得ない環境がテーマでした。今回の作品は、最後の瞬間にもっと視点を入れたかったのです。そのような行動をすべて提示し、受け入れられないというメッセージを伝えています」と語る。
<ストーリー>
ハンナ(ジュリア・ガーナー)とリブ(ジェシカ・ヘンウィック)の親友2人。
旅行で訪れたオーストラリアでお金に困り、 荒れ果てた田舎にある古いパブ「ロイヤルホテル」に滞在し、 バーテンダーとしてワーキング・ホリデーをすることに。
単なる接客バイトかと思いきや、彼女たちを待ち受けていたのは、 飲んだくれの店長や荒々しい客たちが起こす パワハラやセクハラ、女性差別の連続だった。
楽観的なリブは次第に店に溶け込んでいくが、 真面目なハンナは孤立し精神的に追い込まれ、 2人の友情は徐々に崩壊していく……。
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