映画検閲
Censor
R15+
上映開始日:11/1
上映終了日:11/14
イギリス
プラノ・ベイリー・ボンド
ニアフ・アルガー、マイケル・スマイリー、ニコラス・バーンズ、ビンセント・フランクリン
オフィシャルサイト
ensor Productions Ltd/ The British Film Institute/ Channel Four Television Corporation/ Ffilm Cymru Wales 2020, All Rights Reserved.c


映画検閲

サンダンス映画祭でワールドプレミア上映されるやいなや、批評家たちから大絶賛で迎えられ、ベルリン国際映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭をはじめとする、世界中の名だたる映画祭で喝采を浴びた狂気と戦慄のサイコスリラーがついに⽇本に上陸する。

「いま観るべき10人の監督」(Variety)にも選ばれた気鋭の女性監督プラノ・ベイリー=ボンドの長編デビュー作となった本作。『REVENGE リベンジ』(17)、『セイント・モード/狂信』(19)、『TITANE/チタン』(21)、『ハッチング―孵化―』(22)、といった女性監督が手掛けたホラー映画が各国で大躍進を続ける中、新たな驚異の才能の出現に世界中から注目が集まっている。その卓越した演出手腕と独創的なストーリーテリングで、ダリオ・アルジェント、サム・ライミ、ルチオ・フルチらVHS全盛の時代に隆盛を極めたホラー映画へのリスペクトに溢れた、めくるめく恐怖の幻想を紡ぎ出す。



有害な映画<ビデオ・ナスティ>ムーブメントと英国政府による映像検閲・規制の激化を背景に、“社会のため”に過激なシーンをカットする映画検閲官が、暴力的な映画の世界に取り込まれていく恐怖を描く。検閲する目的は、映画に感化された鑑賞者が同じような残虐行為を行わないために、最初からカットしてしまうことだ。しかし、そもそもすべてを観る映画検閲官が、現実と創作物の区別がつかなくなったとしたら……。



“表現の自由”を盾にフェイク動画や過激なコンテンツがインターネットに溢れかえる現代社会において、本作は客観性の欠如や、正義感による断罪行為の危うさも浮き彫りにする。映像リテラシーの在り方を問う批評性と、偏執的なまでのホラー愛が融合し、エンターテインメントへと昇華した、新たな傑作サイコスリラーが誕生した。



<ストーリー>

1980年代、サッチャー政権下のイギリス。有害な映画<ビデオ・ナスティ>と呼ばれる暴力シーンや性描写を売りにした過激な映画の事前検閲を行う検閲官のイーニッドは、その容赦ない冷徹な審査ゆえに“リトル・ミス・パーフェクト”と呼ばれていた。イーニッドがいつも通り作品をチェックしていると、とあるホラー映画の出演者が、幼い頃に行方不明になった妹のニーナに似ていることに気付き、次第に虚構と現実の境界があいまいになっていく――。