ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
Watership Down
G
上映開始日:1/17
上映終了日:1/30
イギリス
マーティン・ローゼン
ジョン・ハート、リチャード・ブライアーズ、マイケル・グレアム・コックス、ジョン・ベネット
オフィシャルサイト
1978 WATERSHIP PRODUCTIONS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.


ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち

原作は1973年に英国カーネギー賞とガーディアン賞をW受賞したリチャード・アダムスによる児童文学。1978年に英国で初のアニメ映画化された本作は、児童文学のアニメーション映画化ながら決して子供向けの内容ではなく、野ウサギたちに待ち受ける苦難と残酷な現実、人間たちによる乱開発により滅びゆく野生動物、外敵との血生臭い闘いなどが容赦なく描かれた。主題歌は元「サイモン&ガーファンクル」のアート・ガーファンクルが担当。心が洗われるような瑞々しい歌声は映画の世界に素晴らしくマッチしている。



原作の評価は時代を超え、1998年にはテレビアニメ化、日本でも2000年代にNHKのBSとカートゥーン ネットワークなどで放送、2018年にもNetflixとBBCの共同製作でアニメーションミニシリーズ(全4話)が配信され人気を博した。



今回、1978年に製作されたオリジナル劇場版をHDリマスターにより約45年ぶりに劇場上映。単なるクラシカルアニメではない、現在にも、現代にこそ通じるメッセージを「うさぎたち」の視点でリアルな描写で描いた英国産傑作(カルト)アニメーションである。時代を超え、観た者の心を捉えて離さない傑作アニメーションをスクリーンで堪能して欲しい。



<ストーリー>

英国バークシャー州に、サンドルフォード繁殖地というウサギたちの巣穴があった。ある日、そこに棲むウサギで予知能力をそなえたファイバーがこの地に災害が迫っていることを予言。彼の兄であり、彼の“能力”を認めているヘイズルは村の長に避難を提案したもののとりあってもらえず、上士(幹部)ビグウィグの助けも借りながら何羽かのウサギたちと村を脱出する――。

人間たちによる「喰われるためだけ」の養兎場、将軍による「軍国主義的な統制」を敷く繁殖地・・・、理想郷を探す彼らの旅の前に立ちふさがるのは予想もしない世界だった。