アンデッド/愛しき者の不在
Handtering av udode
G
スクリーン2
10:00 - 11:40
上映終了日:2/20
ノルウェー・スウェーデン・ギリシャ合作
テア・ヴィスタンダル
レナーテ・レインスヴェ、ビヨー ン・スンクェスト、ベンテ・ボシュン、アンデルシュ・ダニエルセン・リー
オフィシャルサイト
MortenBrun


アンデッド/愛しき者の不在

第40回サンダンス映画祭で音楽担当が特別審査員賞を受賞、監督が審査員大賞にノミネートされた話題作がついに日本上陸!



A24、ブラムハウスに続く独立系映画スタジオ【NEON】が英国と北米の配給権を獲得し、北欧アートホラー『テルマ』(‘17)、『イノセンツ』(’21)に続く新たな傑作の誕生を讃えた。脚本を監督と共同で手掛けたのは、大ヒット映画『ぼくのエリ 200歳の少女』(’08)、『ボーダー 二つの世界』(’18)で知られるスウェーデンの鬼才ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト。本作は2005年に発表した同名小説の映画化である。

主演は第74回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を獲得した『わたしは最悪。』(’21)のレナーテ・レインスヴェ。今回長編デビューとなった監督のテア・ヴィスタンダルとは旧知の中で、プライベートでも母でありながら、息子を亡くして鬱状態という難役を熱演した。



社会からの疎外感と愛の真意を潜ませた秀逸なストーリーと 35mmフィルムで描き出された恐ろしくも静謐な映像美

登場人物の感情や台詞が極力抑えられ、慎重に計算された構図で撮影された本作は、35mmフィルムの質感とゆったりとしたカメラの動きで滲み出る美しさと不景気さを表現し、やるせなくエモーショナルなラストまで絶え間なく命への問いをたたみかけてくる。 失った側の感情をゆさぶり、日本の怪談話も想起させる、非常に静かでポエティックなジャンルレス作品に仕上がっている。



<ストーリー>

現代のオスロ。息子を亡くしたばかりのアナとその父マーラーは悲しみに暮れていた。墓地で微かな音を聞いたマーラーは墓を掘り起こし、埋められていた孫の身体を家に連れて帰る。一方、別の場所でも不思議な現象が起きていた。交通事故に遭った女性が奇跡的に蘇生したり、教会で葬儀を終えたはずの死者が家に戻ってきたり…。愛する人の生還に喜ぶ家族だが、彼らは明らかに生前とは違っていた。