グッド・ヴァイブレーションズ
Good Vibrations
PG12
スクリーン 2
9/27-10/3 
上映開始日:9/27
上映終了日:10/3
イギリス・アイルランド合作
監督:リサ・バロス・ディーサ、グレン・レイバーン
キリアン・スコット、ジョディ・ウィッテカー、リーアム・カニンガム、デヴィッド・ウィルモット
オフィシャルサイト
Canderblinks (Vibes)Limited / Treasure Entertainment Limited 2012.

グッド・ヴァイブレーションズ

自由をつかむんだ!この魂は、決して“金”には渡さないー。 その音楽は、1978年の北アイルランド<ベルファスト>で若者達と1人のレコード店主に生きる理由を与えた。 “グッド・ヴァイブレーションズ”はレコード屋じゃない、レーベルでもない。それは生き方なんだ。

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THE UNDERTONES、RUDI、THE OUTCASTS、PROTEXなどのロック・バンドを世に送り出した北アイルランドのレコード店でありレコード・レーベル<グッド・ヴァイブレーションズ>の創設者、“ベルファスト・パンクのゴッドファーザー”と呼ばれるテリー・フーリーの実話に基づき、半生を描いた超大作ではないけれども愛さずにはいられない英国の臭いが全編に漂う作品が完成から7年の歳月を経てようやく日本公開となる。ヒットチャートを賑わしたバンドや楽曲が登場する訳ではないのだが、この映画に宿る“決して揺るがず諦めない”精神は、自分が信じたもの、惚れ込んだものを世の中に知ってもらう為にもがいた経験が一度でもある人には、きっと痛いほどに響くに違いない。1人のレコード店主の生き方は、一見便利な現代の情報社会でストレスを感じる我々へ贈られたメッセージのようでもある。本作は2012年の制作でイギリスでの公開は2013年。日本では劇場公開がされていなかったが、2018年に自主上映企画<アイルランド映画が描く「真摯な痛み」>で上映されたことをきっかけに、このたびの一般公開へと繋がっていった。

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今もなお、世界中でカヴァーされ続けている青春の名曲 “TEENAGE KICKS” は、 紛争の続く1970年代の北アイルランドで1人のレコード店主が世に送り出した。

真実に基づくテリー・フーリーの物語。1970年代の北アイルランドは紛争の真っ只中にあり、多くの犠牲者を生み出していた。1975年に北アイルランドをツアー中のアイルランドのバンド、マイアミ・ショーバンドがアルスター義勇軍によって虐殺された<マイアミ・ショーバンド虐殺事件>によって、北アイルランドにやって来るミュージシャンは激減し、北アイルランドの音楽産業は壊滅状態となっていた。そんな中、町を出ずに客のいないナイトクラブでDJを続けていたテリー・フーリーは、運命の女性ルースと出会い燃えるような恋に落ち、やがて結婚を決意する。そして生計を立てる為にベルファストにレコード店<GOOD VIBRATIONS>を開店させるのだった。紛争と政治思想に翻弄されながらも、知恵と努力で何とか商売を軌道に乗せたテリー。

ある日、若者達は自分が好きな60年代の音楽よりもパンクロックに夢中になっていて、バンドを結成し、夜な夜なライヴハウスで演奏を繰り広げていることを知る。興味本位でライヴハウスに顔を出してみたテリーが目撃したのは、理不尽な警察官に若者がパンクロックで団結し、抵抗している姿だった。その光景にかつて感じた事の無い興奮と感動を覚えたテリーは、そこで出会ったバンド、ルーディ<RUDI>の演奏に惚れ込み、自らのレコード・レーベルを立ち上げ、彼らのレコードをリリースすることを決意する。誰も見向きをしなかった北アイルランドのパンクバンドのレコードを出したレーベル<GOOD VIBRATIONS>の名前は北アイルランドのパンクバンドに一気に広まり、彼の元には様々なバンドが集うようになっていく…。だが、情勢の不安が続く中、商売も上手くいかなくなり、テリーも悩み多き日々を過ごす事となる。そんな時に解散を覚悟で彼の元を訪ねてきたアンダートーンズ<THE UNDERTONES>という新人バンドの録音で、最高の楽曲が誕生する。興奮したテリーはプロモーションの為にロンドンを訪れるが大手のレコード会社には門前払いに近い冷たい扱いをされる、しかし、唯一音源を受け取ってくれたのが、BBCラジオの有名なDJ、ジョン・ピールだった…。