オフィシャル・シークレット
Official Secrets
G
イギリス・アメリカ合作
ギャビン・フッド
キーラ・ナイトレイ、マット・スミス、マシュー・グード、リス・エバンス
オフィシャルサイト
2018 OFFICIAL SECRETS HOLDINGS, LLC.

オフィシャル・シークレット

本作品はイギリスの「Official Secrets Act(オフィシャルシークレット法:公務秘密法)」という法律に関して起きた実話を元に映画化したものです。観終わってから、公務秘密法って、例えば2013年に成立したときにとても問題となった日本の「秘密保護法」や、香港の「国家安全法」と、どう違うのだろうと調べてみました。



ざっくり分かったのは、イギリスではオフィシャル(公務員)に対して、国家の機密事項を漏らしてはならない、という法律ですが、日本の秘密保護法は英訳では「State Serets Law」となっていて、公務員だけでなく、マスコミ関係者や、民間人も対象となるようです。法律に関することは解釈が難しいし専門的こともあるので、日本の「秘密保護法」に関しては、日本弁護士連合会が開設しているこちらをどうぞ。



この流れから「国家」ってなんだろうとか、日本における「国家と国民の関係」はどうなんだろうとか、「国にとっての正義と国民にとっての正義と個人にとっての正義」の違いとかちょっと考えてみました。難しいですね。でも、たまには考えてみるのも必要、とも思いました。



余談ですが、本作品のモデルとなったキャサリン・ガンさんは、1990年代に大学を卒業してから作品の舞台となったGCGQでの仕事につく2年ほど前まで、日本の広島でJETプログラムで英語の先生をしていたそうです。映画のストーリーに触れませんでしたが、それはぜひ劇場で堪能くださいませ。元となった事実の話もすごいですし、それが数年後に映画になった全世界の人に知らせられる、っていうのもすごいと思います。