キーパー ある兵士の奇跡
タイトルからサッカーものか、戦争ものかと思っていたけど、「戦争」の部分は戦場ではなく、戦争が人(の心)にもたらした被害を描いています。目を覆うような残酷さではなく、戦争って、生まれるところが違うというだけで、敵だった人も自分たちと同じようにただの人なんだ、って思えなくなる非道なことなんだなと尾を引く残酷さを見せつけられます。
この作品のいいところは、戦争に残酷さがある反面、人はその残酷さすら赦すことができるところまで描いているところです。信念、スポーツ魂、恋愛、家族愛を通じて罪を償う姿勢は、かっこいい!
デヴィッド・クロスの笑顔が、素晴らしい!黙々とやらなきゃいけないことをやる中で時折見せる笑顔、コロッといってしまします。彼が『愛を読む人』のあの少年だったなんて!音楽もいいです。二人のあまぁ〜いシーンで流れるリサ・ハニガンの「ブルー・ムーン」、エンドロールは、マンチェスターといえば、、、の、元オアシスのノエル・ギャラガー。
音楽よし、役者よし、ストーリよし、うるうるしてしまうシーンもあれば、おおっとびっくりしてしまうシーンもありの盛りだくさん、間違いない作品です。最後までじっくり楽しめますので、ぜひ劇場でご覧くださいませ。
カテゴリー:サッカー