ブックセラーズ
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ブックセラーズ

古書店には猫ってお約束な気がするのですが、本好きは猫好きが多いのでしょうか?

ブックセラーズというタイトルから、本を売る人たちだけの話かと思ったら、紙の本とデジタル化の流れ、映画に出てくる古書、梵書の話など、いろんな本にまつわる話も散りばめられていて、古書を扱う世界での男女の格差や世代の話など、幅広く本のもつ文化について語られた映画でした。本好きとしては、本作品は眺めているだけでなんだかほんわかして嬉しくなってしまいます。



本を売ると一言で言っても、街の本屋と、チェーン店の本屋と、ネットの本屋は雰囲気も目的も少しずつ違うし、他にもたくさんの古書屋さんが一同に集まるブックフェアーでの販売もあれば、人には所有欲や競争欲を刺激するオークションでの販売もあります。オークションでも美術品と古書の違いなども説明されていました。



視点はセラー(売り手)からだけではなく、ライター(書き手)からのものもあり、ニューヨーク在住のライターとして、(アンディ・ウォーホールが創刊した雑誌「interview」のコラムリストなどをやっていた)フラン・レボウィッツを選んだあたりも旬な感じです。(旬なのは、スコセッシ監督とコラボしたニューヨークの街歩き的なドキュメンタリーが数年前に撮られて、再度脚光を浴びているからです。)



個人的には、大好きな絵本作家センダックが出てきたのが嬉しかったです。最後に、余談ですが、レボウィッツが、デビッドボウイに返した本はどうなったのか? という答えは、エンドロールのクレジットの後でわかるので、本作品観賞後は最後まで席をたたないでくださいね!