愛のコリーダ
L'Empire des sens
R18+
日本・フランス合作
大島渚
藤竜也、松田英子、中島葵、松井康子
オフィシャルサイト
大島渚プロダクション


愛のコリーダ

大島渚監督、最大の問題作。

阿部定事件に挑み“世界のオーシマ”へ。
アートかエロスか?
裁判にまで発展したその答えはいかに――




大島監督史上最大の問題作『愛のコリーダ』がデジタル修復されて蘇る! 男女の愛憎の果てに男性器を切り取るという、実際に起こった阿部定事件に基づき大胆な性描写で映画化。藤竜也、松田英子が狂おしいほど求め合う激しい愛の営みは1976年の公開時から45年経た今観ても息を呑む。セックスの描き方にリアルさを追求し、映画での「本番行為」は芸術かエロスかを問いかけ、国内外に大きな波紋を巻き起こした。



検閲を恐れ、日本で撮影されたフィルムを未編集のままフランスに送って編集し、日本で逆輸入して上映するという執念で作品を完成させた。後に同名書籍が発行されたが、一部がわいせつ文書あたるとして起訴され、裁判にまで発展した世紀の問題作。2000年の再公開時には35㎜フィルムによる上映だったが、今回、ブラー処理、色調整、レストア作業等を施し全面的に修正を行った。新しい2Kの修復版そして初のデジタル素材となって全国公開が決定。2023年に大島渚作品が国立機関に収蔵される予定のため、今回が最後の大規模ロードショーとなる。



昭和11年。東京・中野の料亭「吉田屋」を舞台に、そこの主人である吉蔵と仲居の阿部定が出逢いたちまち惹かれあう。昼夜を問わず体を求めあう二人の愛はエスカレートし、やがてお互いの首を絞めて快感を味わうなど、危険な性戯におぼれていく。定は吉蔵の愛を独占したいと願うようになり、ある日、吉蔵を殺して自分だけのものにしようと包丁を手にした。