ベルファスト
Belfast
G
イギリス
ケネス・ブラナー
カトリーナ・バルフ、ジュディ・デンチ、ジェイミー・ドーナン、キアラン・ハインズ
オフィシャルサイト
2021 Focus Features, LLC.


ベルファスト

ケネス・ブラナーの幼少期を投影した自伝的作品。 故郷への郷愁とリスペクトを英国・アイルランド実力派俳優たちの競演で魅せる、泣き笑いの人生賛歌



本作は、北アイルランド ベルファスト出身のケネス・ブラナー(製作・監督・脚本)が自身の幼少期を投影した自伝的作品。本作は、第46回トロント国際映画祭にて最高賞にあたる観客賞受賞を皮切りに、実に55映画祭33受賞195ノミネート (2022年1月時点)で賞レースを席巻し、本年度アカデミー賞®最有力候補として名乗りをあげた。9歳の少年バディの目線を通して、愛と笑顔と興奮に満ちた日常から一変、激動の時代に翻弄され様変わりしていく故郷ベルファストを克明に映し出す。



少年バディを演じたのは本作が映画デビューとなる新星ジュード・ヒル。祖母グラニーには世界的大女優ジュディ・デンチ(『007』シリーズ)。そのほか、母親役にはカトリーナ・バルフ(『マネーモンスター』)、父親役にはジェイミー・ドーナン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)、祖父役にはキアラン・ハインズ(『裏切りのサーカス』)など英国とアイルランドの実力派俳優たちが集結し、本作に圧倒的なリアリティをもたらしている。

ノスタルジックで力強いモノクロ映像が描き出すのは、ある少年とその家族の厳しくも愛に満ちた永遠の記憶だ。抗うことのできない時代の変化に戸惑い葛藤しながらも、一方で、決してうつ向くことなく、笑顔とユーモアで未来へ一歩踏み出すタフな人々の姿は、コロナ禍で様変わりした世界を生きる現代のわたしたちにも強い共感をもたらすに違いない。変わりゆく故郷、移り行く時代を前に、何があろうとも決して変わることのない人間の気高さと生命力をパワフルに魅せる傑作がここに誕生した。



<STORY >

1969年、激動の北アイルランド ベルファスト。 僕が生まれ育ったその町には、歌があった、映画があった、家族がいた―― そして、愛に輝く日々があった。

ベルファストで生まれ育ったバディ(ジュード・ヒル)は家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごす9歳の少年。たくさんの笑顔と愛に包まれる日常は彼にとって完璧な世界だった。しかし、1969年8月15日、バディの穏やかな世界は突然の暴動により悪夢へと変わってしまう。プロテスタントの暴徒が、街のカトリック住民への攻撃を始めたのだ。住民すべてが顔なじみで、まるで一つの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断されていく。暴力と隣り合わせの日々のなか、バディと家族たちは故郷を離れるか否かの決断に迫られる――。