冬薔薇(ふゆそうび)
PG12
上映開始日:7/1
上映終了日:7/14
日本
阪本順治
伊藤健太郎、一小林薫、余貴美子、眞木蔵人
オフィシャルサイト
2022 「冬薔薇(ふゆそうび)」 FILM PARTNERS


冬薔薇(ふゆそうび)

「自分はもう、失うものはなにもない」 内面をさらけ出した芝居が新たな傑作を生みだす



名実ともに日本映画界を牽引する映画監督・阪本順治。“アグレッシブな円熟期”を迎えたこの鬼才が、40歳も年下の若手俳優・伊藤健太郎のために書き下ろしたオリジナル新作。伊藤健太郎からじっくりと話を聞き、作り上げた主人公のキャラクターには、このとき監督が感じた匂いや気配、独特の佇まいなどが色濃く反映されている。俳優としてゼロに戻り、内面をさらけ出した伊藤健太郎の演技、その周りを固めたのは、日本映画界きっての実力派たちだ。

淳の父親で、ガット船「渡口丸」の船長を演じたのは名優・小林薫。淳の母親で会社の事務を取り仕切る妻役には余貴美子。さらに眞木蔵人、笠松伴助、伊武雅刀、そして石橋蓮司らベテランから、永山絢斗、毎熊克哉、坂東龍汰、河合優実、佐々木宝、和田光沙など若手注目株が集結し、絶妙のアンサンブルで魅せる。

冬に咲く薔薇と書いて「ふゆそうび」。よくある再生の物語ではない。だが、冷たい冬の風のなかで健気に咲いた花にも似た何かが、このフィルムにはたしかに宿っている。オールロケ撮影で切り取られた横須賀の風景が、それを美しく彩る。



<ストーリー>

家族、友人、そして自分自身とも向き合えずにいた。 心の欠損を抱えた「寄る辺なき者たち」が 織り成す人間ドラマ。



ある港町。専門学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみ、友人や女から金をせびってはダラダラと生きる渡口淳(伊藤健太郎)。“ロクデナシ”という言葉がよく似合う中途半端な男だ。両親の義一(小林薫)と道子(余貴美子)は埋立て用の土砂をガット船と呼ばれる船で運ぶ海運業を営むが、時代とともに仕事も減り、後継者不足に頭を悩ましながらもなんとか日々をやり過ごしていた。淳はそんな両親の仕事に興味も示さず、親子の会話もほとんどない。そんな折、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起きる。そこに浮かび上がった犯人像は思いも寄らぬ人物のものだった……。