渇きと偽り
The Dry
G
オーストリア
ロバート・コノリー
エリック・バナ、ジュネビーブ・オライリー、キーア・オドネル、ジョン・ポルソン
オフィシャルサイト
2020 The Dry Film Holdings Pty Ltd and Screen Australia


渇きと偽り

偽り」(ハヤカワ文庫刊)を映画化し、オーストラリアで大ヒットを果たしたクライムサスペンスである。



少年時代の忌まわしい事件と、現在の殺人事件の2つを解明していく警察官の主人公を好演したのは、オーストラリア人俳優のエリック・バナ。彼は原作にほれ込み、プロデューサーも務めた。そのほか、主要キャストも世界の映画界・演劇界で活躍するオーストラリア人俳優が務め、現地の俊英スタッフとともに“オール・オーストラリア”を感じさせる強固なチームで完成させた。



舞台となったビクトリア州の架空の町キエワラは1年近く雨が降っていないという設定。実際、オーストラリアの気候温暖化は深刻で、干ばつで苦しむ人々はいたる所に存在する。本作の設定は、自然に恵まれた観光大国のイメージとは真逆で、いまオーストラリアが直面する現実も世界に提示している。



2022年5月には同チームが再結集し、早くも続編『Force of Nature』(原作「潤みと翳り」ハヤカワ文庫刊)の撮影が開始。いま最も注目を集める人気シリーズとなり、多くのファンから公開が待ち望まれている。