親愛なる日記
Caro Diario
G
イタリア・フランス合作
ナンニ・モレッティ
ナンニ・モレッティ、ジェニファー・ビールス、レクサンダー・ロックウェル、カルロ・マッツァクラーティ
オフィシャルサイト


親愛なる日記

“親愛なる日記よ、この世にはぼくの大好きなことがある”

ナンニ・モレッティのみんなが<大好きな映画>が撮影から30年ぶりにレストア版として映画館に帰ってくる。ローマとシチリアの島々そして病院を巡る映画監督の親密でおかしくてちょっと辛辣な3章からなる物語。カンヌ国際映画祭総代表ティエリー・フレモーが、「現代映画における“映画監督の日記”というジャンルを再発見した見事な作品」と評する本作は、第47回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、カイエ・デュ・シネマ誌年間ベストワンに選ばれた。



<ストーリー>

第1章 ベスパに乗って
風を切って気ままにベスパを走らせ、ところどころでたちどまる。 8月の人気のないローマをベスパで巡る映画監督モレッティ。観光ガイドにはのっていないローマ人ならではの愉快なローマ案内。



第2章 島めぐり
海と風と太陽。旧友とたわいのないことだけを話す。 ユリシーズ研究者の友人を訪ねて、エオリエ諸島のリパリ島に向かうモレッティ。しかし友人の家は町の中心にあって喧騒はローマ並み。2人はリパリ島からサリーナ島に向かうのだが、そこにも問題はあって、エオリエ諸島を巡ることになる。

第3章 医者めぐり
人生の一瞬一瞬に価値を見出すようになる。 突然襲われた激しいかゆみのために、皮膚科を受診するモレッティ。薬を処方され治療に励むのだが症状は改善せず、ひどくなる一方。皮膚学界のプリンスや民間療法など様々な治療を試すのだが、最後に衝撃的な診断が下される。