熱いトタン屋根の猫
Cat on a Hot Tin Roof
G
【1週間限定上映】
アメリカ
リチャード・ブルックス
エリザベス・テーラー、ポール・ニューマン、バール・アイブス
オフィシャルサイト
1958 WBEI

熱いトタン屋根の猫

テアトル・クラシックス

誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作を、東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム。 往年の映画ファンには古き良き時代の思い出の作品を 再びスクリーンで堪能する喜びを これまで旧作に馴染みのなかった若い世代には、クラシック映画の素晴らしさをお届けします。



20世紀アメリカを代表する、永遠にカッコいい反逆児
タフで繊細、クールでチャーミング
ー映画史上最も美しい着い瞳を持つ
伝説のハリウッド・スター<ポール・ニューマン>の魅力あふれる4作品を一挙公開!




ポール・ニューマン

1925年1月26日、アメリカ・オハイオ州クリーブランドに生まれる。家業のスポーツ用品店を継ぐが、俳優の道を諦めきれず、イエール大学の演劇大学院に進学。その演技力を見出だされ、ニューヨークでテレビや舞台を中心にキャリアを開始。ジェームズ・ディーンやマーロン・ブランドと共にアクターズ・スタジオで学び、1953年ブロードウェイの舞台「ピクニック」で一躍脚光を浴びる。

『銀の盃』(54)で映画デビュー、初主演作『傷だらけの栄光』(56)に続き、『長く熱い夜』(58)でカンヌ国際映画祭の男優賞を受賞。『熱いトタン屋根の猫』(59)でアカデミー賞主演男優賞に初ノミネート、『ハスラー』(61)で英国アカデミー賞男優賞を受賞、さらに『暴力脱獄』(67)で再びオスカーの有力候補に。名実ともに世界的トップスターの地位を築き、『明日に向って撃て!』(69)は大ヒットを記録し、『スティング』(73)『タワーリング・インフェルノ』(74)『評決』(82)などの話題作を経て、『ハスラー2』(86)で初のアカデミー賞主演男優賞に輝く。

その後も『ノーバディーズ・フール』(94)でベルリン国際映画祭の銀熊賞(男優賞)を受賞。監督にも挑戦し、デビュー作『レーチェルレーチェル』(68)はゴールデングローブ賞最優秀監督賞を受賞。熱心なレーシングカー・ドライバーとしても知られ、また食品会社「ニューマンズ・オウン」を自ら経営し利益を全てチャリティーに寄付するなど、実業家や社会活動家としても活躍。2008年、83歳で逝去。



<ストーリー>

ミシシッピー州の大農園の次男ブリックは泥酔したままハードルを跳び、足首を骨折。翌日、邸宅では病院の検査を終えて帰宅する父ビッグ・ダディの誕生会の準備が行われていた。父の莫大な遺産を狙う長男グーパーと妻、その子供たちが賑やかに騒ぐ一方、ブリックと美しい妻マギーの間には冷え冷えとした空気が漂っていた。パーティーが一段落し、ビッグ・ダディは息子の飲酒癖と虚無的な生き方を叱責するが、ブリックは聞く耳を持たない。妻の愛も父親の遺産も受け取ることを拒否するブリックに苛立ったマギーは、ついにブリックの親友スキッパーの名前を出してしまう。

ニューマンが演じるブリックは、絶世の美女エリザベス・テーラー(が演じるマギー)をして、「私を夢中にさせる美貌」と言わせる南部紳士。冒頭から思い詰めた目つきをしていて、美しくセクシーな妻の誘惑を拒むあたりから、何やら訳ありなのは一目瞭然。マッカーシズムが吹き荒れ、同性愛者への偏見が強かった時代にホモセクシュアルと推察されるキャラクターを堂々と演じたニューマンの演者としてのチャレンジ魂とリベラルな人間性にも感動するはず。人間のエゴイズムと愛憎を描き、ピュリッツァー賞にも輝いたテネシー・ウィリアムズの名戯曲が、ニューマンと大女優“リズ”の競演で見事に映画化され大ヒットとなった。