Firebird ファイアバード
Firebird
R18+
イギリス・エストニア合作
ペーテル・レバネ
トム・プライアー、オレグ・ザゴロドニー、ダイアナ・ポザルスカヤ、ニコラス・ウッドソン
オフィシャルサイト
FIREBIRD PRODUCTION LIMITED MMXXI. ALL RIGHTS RESERVED / ReallyLikeFilms

Firebird ファイアバード

見知らぬ男から託された一冊の回想録。 そこから全てが始まった。

2011年ベルリン国際映画祭、PET SHOP BOYSやMobyらのMV監督として知られていたペーテル・レバネは、見知らぬ男に声をかけられた。この本を読んで貰えないか ─ 本の表紙には、『ロマンについての物語』と書かれている。その週末、ペーテルは一気にこの本を読み終えた。そして、すぐに映画化を決めた。それほどに、無名の俳優セルゲイ・フェティソフが綴ったこの回想録は、ペーテルの心を深く突き動かしたのだった。



ペーテルは2014年に、俳優のトム・プライヤー(『博士と彼女のセオリー』『キングスマン:シークレットサービス』)と知り合うと意気投合、彼らはセルゲイに多くの時間をかけてインタヴューを重ね、脚本の準備を始めた。セルゲイのことを知れば知るほど、二人はこの企画にのめり込んでいった。─ 彼の生き方は愛の力そのものであり、勇気と歓びと人生への驚きを喚び起こす ─ こうして三人の共作による脚本は完成した。ところがそんな矢先、ペーテルとトムの元に想像もしなかった報せが届く。

2017年、セルゲイ急逝。65歳の若さだった。ペーテルとトムはもう後戻りできないことを理解していた。4年後、『ファイアバード』は、ペーテル、トム、そしてセルゲイの想いを乗せて、執念の完成へと漕ぎつけたのだった。



<ストーリー>

「ブロークバック・マウンテン」「アナザー・カントリー」に続く名作の誕生 ─
あなたの感情を知ってしまったから... 世界が感動したピュアな愛の物語。


​1970年代後期、ソ連占領下のエストニア。モスクワで役者になることを夢見る若き二等兵セルゲイ(トム・プライヤー)は、間もなく兵役を終える日を迎えようとしていた。そんなある日、パイロット将校のロマン(オレグ・ザゴロドニー)が、セルゲイと同じ基地に配属されてくる。セルゲイは、ロマンの毅然としていて謎めいた雰囲気に一瞬で心奪われる。ロマンも、セルゲイと目が合ったその瞬間から、体に閃光が走るのを感じていた。写真という共通の趣味を持つ二人の友情が、愛へと変わるのに多くの時間を必要としなかった。しかし当時のソビエトでは同性愛はタブーで、発覚すれば厳罰に処された。一方、同僚の女性将校ルイーザ(ダイアナ・ポザルスカヤ)もまた、ロマンに思いを寄せていた。そんな折、セルゲイとロマンの関係を怪しむクズネツォフ大佐は、二人の身辺調査を始めるのだった。