フグとタコと僕らのミライ
BC3c_Aichiプロジェクト映画「フグとタコと僕らのミライ」は、愛知県・日間賀島を舞台にした愛知発青春映画。地方都市に生きる若者の悩み、成長を、多くの可能性を秘めたキャストやスタッフと共にオール愛知ロケで描きます。監督は『ねじけたつま咲き』『グー然じゃないピース』にてTOKYO青春映画祭受賞の石川幸典。
脚本は映画『函館珈琲』や様々なドラマを手がけているいとう菜のは。そして、竹内雄大、福島彩菜、若菜みさといったこれからの若手俳優陣による青春映画らしい清々しい演技も魅力です。多くの人が青春期に何気なく経験するであろう、将来や未来への不安・焦燥みたいなものに対する「やさしい回答」を描くことで、どの世代においても、「人生って、すてたもんじゃないな。」と思ってもらえる映画です。
<ストーリー>
鈴木大洋(17)は、フグとタコで有名な愛知県の離島・日間賀島に住む高校三年生。幼少期から「4代目」と呼ばれて育ち、中学生まではそのことに何の疑問も持たなかったが、島外の高校で友人と交わるうち、島独自の文化や風習、「4代目」が決定づけられていることに疑問を抱くようになり、自分の将来はこれでいいのか?という気持ちに駆られる。
かといってこの島が嫌いというわけでもない。なのに最近、島から抜け出そうとする夢を頻繁に見るようになった。自分の本当の気持ちがわからず、具体的な目標もなく、悶々とする大洋。
いつものように旅館の手伝いをする大洋は、名古屋から来た女子大生、松田凛空・佐野晴香とともに島を巡る。自分にとってはありふれた風景にいちいち感動する凛空と晴香。大洋は都会の雰囲気を纏った二人に自分の知らないキラキラした世界を想像する。夜の砂浜で一緒に過ごした凛空の話も、広い世界の素晴らしさに満ちていてワクワクした。
二人が旅館を去るとき、凛空は日間賀島郵便局のタコの消印のハガキが欲しいから、と自分の住所を走り書きしていく。共に過ごした時間に運命的なものを感じていた大洋は、凛空との繋がりが消えなかったことに内心ときめいていた。
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